ペリリピン: 哺乳動物の脂肪滴には PAT ファミリーという相同性のあるタンパク質が存在しており,ペリリピン,ADRP(adipocyte differentiation-related protein:ADFP,adipophilin とも呼ばれる),TIP47,S3-12の4種が報告さ
れている2).PAT とは前記三つの頭文字をとったものである.特に N 末端の PAT-1領域と11-mer repeat で高いホモロジーがある(図1)が,これらの発現には組織特異性がある.ペリリピンは脂肪細胞およびステロイド産生細胞に選択的に発現し,C 末端の違いで A,B,C のバリアントが あ る.
PPARγ agonist:peroxisome proliferator-activated receptor γ 脂肪化を促進。 PPAR は生体の脂質ホメオスタシスを制御する核 内 レ セ プ タ ー で あ り,α,γ お よ び δ の 三 つ の ア イ ソフォームが存在する.PPARα は肝臓に,γ は脂肪組織に高発現し,δ はユビキタスに発現している.この分布に対
応するように,PPARγ は脂肪細胞においてペリリピンと S3-12遺 伝 子 を制 御 し て お り,PPARα は 肝 臓 に お い てADRPを制御している.
Limiting dilution analysis:限界希釈法 シングルセル由来のクローン作成法。細胞懸濁液をかなり薄く培地でうすめて,96穴などに1滴ずつピペット落とします.このまま2~3週間37℃で培養すると,1つの細胞から広がったコロニーができます.これを徐々にスケールアップ(96穴-24穴-6cmディッシュ・・・)するのが限界希釈法です.
細胞集団から、1から100の細胞を直接選別からマトリゲルコートした96ウェルプレートの各ウェルにソートし、培養する。 3週後、細胞を固定し、Myhcと核を染色した。 筋肉分化した細胞(Myhc陽性)と、脂質を含んだ細胞から成る、8cell以上のコロニ-数をカウントした。最低30wellを計測し、計算した。
hydroxyproline content: コラーゲンに特異的なタンパク,
Myofibroblast: 線維芽細胞から分化した平滑筋に似た細胞。線維芽細胞がMyofibroblastに分化すると、細胞外マトリックスを産生するようになる。
FACS関連
FMO: Fluorescence Minus One。非染色のコントロール。マルチカラー測定時の蛍光補正のコントロールサンプル。抗体を1種類だけ抜いたサンプルを測定する。