むち打ち症の診断と治療

むち打ち症のガイドラインを探していたら、わかりやすいまとめを見つけました。下に引用します。

 

International Association for the Study of Pain,  Fact Sheet ‘Whiplash ‘より抜粋。

www.iasp-pain.org/Content/NavigationMenu/GlobalYearAgainstPain/20092010MusculoskeletalPain/FactSheets/default.htmn

診断法

 ・むち打ち症を診断する客観的評価方法は無い。

 ・ 患者の訴える症状から多角的にむち打ち症を診断する。

 ・ 単純X線検査やその他の画像診断は、多くの場合、運動器の異常を証明するのに有用でない。最近の臨床的診断指標では、骨折や脱臼が疑われる場合以外には画像診断を行うべきでないとしている。

 ・ ケベック州調査委員会(Quebec Task Force)によるむち打ち症の分類法が、最も一般的に用いられている。しかし、この分類法の 特異度は低い。特に、外傷性頚部症候群のグレードについては、最近明らかになった運動障害、感覚障害、心理的問題が包含されていないことは銘記されなければならない

治療法・

急性むち打ち症に対して最も有効性が期待される治療は以下の2つである。

 ・ 頚椎の運動を通常通り行って良いことを説明し、過度の安静をしないように教育し実践させること。

 ・ 関節可動域の拡大を目的とした運動や筋活動に着目した運動など規定の機能的な運動療法が有用である。

 ・ 頚部の固定具の装着は、むち打ち症からの回復を遅らせる可能性がある。

 慢性むち打ち症に対する有効性が最も期待できる治療は以下の4つである。

 ・ 頚椎の運動を通常通り行って良いことを説明し、過度の安静をしないように教育し実践させること。

 ・ 関節可動域の拡大を目的とした運動や筋活動に着目した運動など規定の機能的な運動療法が有用である。

 ・ 心理療法をリハビリテーションと組み合わせて実践することが有用である。

 ・ 一部の症例に対しては、ラジオ波神経焼灼術が有効なことがある。

 

1. Banic B, Petersen-Felix S, Andersen O, Radanov B, Villiger P, Arendt-Nielsen L, Curatolo M. Evidence for spinal cord hypersensitivity in chronic pain after whiplash injury and in fibromyalgia. Pain 2004;107:7–15. 2. Elliott J, Jull G, Noteboom T, Darnell R, Galloway G, Gibbon W. Fatty infiltration in the cervical extensor muscles in persistent whiplash associated disorders: an MRI analysis. Spine 2006;31:E847–51. 3. Haldeman S, Carroll L, Cassidy D, Schubert J, Nygren A. The Bone and Joint Decade 2000–2010 Task Force on Neck Pain and Its Associated Disorders executive summary. Spine 2008;33:S5–S7. 4. Kamper S, Rebbeck T, Maher C, McAuley J, Sterling M. Course and prognostic factors of whiplash: a systematic review and meta-analysis. Pain 2008;138:617–29. 5. Rebbeck T, Sindhausen D, Cameron I. A prospective cohort study of health outcomes following whiplash associated disorders in an Australian population. Injury Prevention 2006;12:86–93. 6. Sterling M, Jull G, Vicenzino B, Kenardy J, Darnell R. Physical and psychological factors predict outcome following whiplash injury. Pain 2005;114:141–8. 

 


 

自己紹介

飛田 哲朗 Tetsuro Hida

現在米国に留学中。

脊椎外科医の仕事の傍ら、サルコペニアの研究をしています。

 

 

好きなテレビ:

未来世紀ジパング

 

池上彰さんが出る回とか、最高ですね。テレ東経済番組の面白さは安定してます。

 

好きな映画:

アメリカのSF映画。遺伝子エリートと雑草魂の葛藤がたまりません。同じアンドリュー・ニコル監督の「In Time(タイム)」もいいですね。

 

息子の難病の治療法を開発してしまう銀行家の父の、実話を元にした物語。熱意と戦略がそろえば誰でも病気を治せる可能性があるんですね。

Follow-up of 89 asymptomatic patients with adrenoleukodystrophy treated with Lorenzo's oil

論文のラストオーサーが父親。

 

好きな飲み物:


最近は第3のビールの美味しさにおどろいています。

 

 

 

リンク

朝日新聞、 「筋肉少なく肥満、高齢者の1割 名大、北海道の323人分析」(平成26年6月3日夕刊)

八雲町での疫学調査を取り上げていただきました。

名古屋テレビ UP! 注目ニュース「サルコペニア肥満」

2013年8月2日に放送された内容です。僕の研究を取り上げていただきました。とてもわかりやすくまとまっています。

 

リハビリテーション栄養・サルコペニア(筋減弱症)

サルコペニアのエビデンスが集積しています。勉強になります。

 

整形外科 論文ナナメ読み (JBJSなどなど)

JBJSの要約がまめに更新されています。抄読会のネタ探しにぴったりです。

整形外科医のための英語ペラペラ道場

英語論文を書く際の道しるべです。