ヨンクヒール・タプストラ検定 (Jonckheere-Terpstra trend test) |
トレンド検定(傾向検定)とは。3群以上の群間比較を行う際、ANOVAですと群全体のバラ付きを検定します。トレンド検定は、隣の群との増減の傾向を加味して検定を行なってくれます。
例えば、大腿骨頚部骨折のGarden分類(Grade1から4)のグレード毎の予後の違いを調べる時、T検定だと、ある2つのグレード間の違いしか検定できず、ANOVAだと、4群全体がばらついているね、という検定しか出来ません。そこでトレンド検定を行うと、グレードが進めば予後が悪いね、というようなより臨床に則した検定ができます。
これまでは、SAS(高価な統計ソフト)じゃなければ出来ない、とういうような話を聞いていたので、端からあきらめていましたが、実はSPSSでもできる事が判明しました。
Jonckheere-Terpstra検定、というのはトレンド検定の一種でSPSSでできます。
Ver18の場合です。
ノンパラメトリック検定→独立サンプル→「目的」タブ「検定のカスタマイズ」チェック→「設定」タブ「検定のカスタマイズ」チェック→ Jonckheere-Terpstra検定チェック
これだけで、簡単にトレンド検定が出来ました。
箱ひげ図の出し方。
検定結果の表(Hypothesis test summary)をダブルクリックするだけで出ます。
2015-12-23追記