QALYを用いたcost effectiveness analysis

IMAST学会に参加しています。最新の脊椎研究を紹介します。

 

Incremental Cost Effectiveness of Adult Spinal Deformity Surgery by Classification of Deformity 

Ian McCarthy, PhD; Michael F. O’Brien, MD; Chessie Robinson, MA; Munish C. Gupta, MD; Christopher P. Ames, MD; Virginie Lafage, PhD; Robert A. Hart, MD; Shay Bess, MD; Christopher I. Shaffrey, MD; Frank J. Schwab, MD; Khaled Kebaish, MD; Justin S. Smith, MD, PhD; Eric Klineberg, MD; Richard Hostin, MD; International Spine Study Group

USA

 

ISSGからの報告です。QALY(キャリー、quality adjusted life year)とは、QOLを加味したlife yearのことです。パミュパミュではありません。QOLを1年間100%維持する場合を1QALYとします。2年間50%維持する場合も、同じく1QALYとなります。(2015-10-14追記。どうやら最近は「クォリー」と読むようです。)

 

Deformity手術で1QALYを維持するCostを検討しています。ちなみに、WHOでは、1QALYの基準値は、GDPの3倍もしくは14万ドルだそうです。

結果、severeなdefromityは, QALYのコストが基準値を超えてしまい、コストエフェクティブに合わない。軽症、マイルドなdefromityはコストエフェクティブである結論でした。

 

日本でも混合診療が認められる方向になるなど医療財政は逼迫しています。今後は保険適応にコストエフェクティブネスが重視されることは間違いないでしょう。保険診療をおこなう脊椎外科医として知っておくべき知識であると思います。

 
2014-07-17

自己紹介

飛田 哲朗 Tetsuro Hida

名古屋で脊椎外科医の仕事の傍ら、サルコペニアの研究をしています。

2017年-2018年 アメリカのサンディエゴに、家族連れで臨床留学しました。 

 

好きなテレビ:

未来世紀ジパング

 

池上彰さんが出る回とか、最高ですね。テレ東経済番組の面白さは安定してます。

 

好きな映画:

アメリカのSF映画。遺伝子エリートと雑草魂の葛藤がたまりません。同じアンドリュー・ニコル監督の「In Time(タイム)」もいいですね。

 

息子の難病の治療法開発を試みる銀行家の父の、実話を元にした物語。熱意と戦略がそろえば誰でも治療法開発に携われる可能性があるんですね。

Follow-up of 89 asymptomatic patients with adrenoleukodystrophy treated with Lorenzo's oil

論文のラストオーサーが父親。

 

 

NYのイタリアンレストランのある一夜が舞台。料理漫画の傑作「バンビ〜ノ!」全巻がこの1本に詰め込まれたような中身の濃さ、事件だらけです。イタリア料理好きにはたまらない数々の料理、ガーリックオイルが恋しくなります。

 

好きな飲み物:


最近はアメリカのマイクロブリュワリーと呼ばれる小規模ビール工房の地ビールにはまっています。

 

サンディエゴにあるBallast Point という醸造所のSculpin (Indian Pale Ale)というとても味が濃くてフルーティな種類のビールがお気に入りです。

 

 

 

リンク

朝日新聞、 「筋肉少なく肥満、高齢者の1割 名大、北海道の323人分析」(平成26年6月3日夕刊)

八雲町での疫学調査を取り上げていただきました。

名古屋テレビ UP! 注目ニュース「サルコペニア肥満」

2013年8月2日に放送された内容です。僕の研究を取り上げていただきました。とてもわかりやすくまとまっています。

 

リハビリテーション栄養・サルコペニア(筋減弱症)

サルコペニアのエビデンスが集積しています。勉強になります。

 

整形外科 論文ナナメ読み (JBJSなどなど)

JBJSの要約がまめに更新されています。抄読会のネタ探しにぴったりです。

整形外科医のための英語ペラペラ道場

英語論文を書く際の道しるべです。

整形外科医のブログ

整形外科臨床にとどまらず経済学にも詳しい記事が参考になります。